『ビットコイン現物ETFのオプション取引が市場に新たな地平を切り開く』

米国で19日、ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）」が提供するビットコイン現物ETFのオプション取引がスタートしました。この動きは、仮想通貨市場の成熟と大手機関投資家の関与を示すものとされています。

SECによるビットコイン現物ETF承認後、オプション取引の準備が進められ、IBITは現在、約6.6兆円規模のビットコイン資産を管理する最大のETFとなっています。初日の取引量は19億ドル相当で、主に強気のコールオプションが取引されました。この結果、価格発見や市場の厚みが改善されると専門家は分析しています。

アンカレッジ・デジタルのCEOネイサン・マッコーリー氏は「この動きはビットコインが主要な機関投資対象としての地位を確立する画期的な出来事」と評価。また、デニス・ディック氏は、オプション取引により市場参加者の多様化が進み、ボラティリティ低下の可能性を指摘しています。

さらに、今週にはビットワイズのETFオプション取引も開始予定であり、ビットコイン市場のさらなる発展が期待されています。これにより、仮想通貨は従来の金融市場における地位を一段と高めるでしょう。