シンガポールを拠点とするAI企業、ジーニアス・グループは「ビットコインファースト」戦略を採用し、財務資産の主要な構成要素としてビットコイン(BTC)を組み入れる方針を発表しました。この方針を受け、株価は1日で66%上昇。1億5000万ドルの資金調達を通じて約1億2000万ドル分のBTCを購入する計画で、準備金の90%以上をBTCで保有する見込みです。
また、同社は教育テック事業を展開しており、自社プラットフォームでのBTC決済を導入し、学生向けにビットコインやWeb3技術について学べる教育シリーズも開始予定です。この戦略は、企業がBTCを長期的な価値保存手段として活用する動きを先導するマイクロストラテジーの方針に影響を受けたもので、ビットコインが将来のデジタル社会における価値基盤として確立されることを視野に入れています。
ジーニアス・グループの取締役会は、ブロックチェーンおよびWeb3分野の専門家を迎え入れた後、今回の新たな方針を決定しました。同社はこの方針により、急速に変化するデジタル分野での教育需要に応え、学生たちが最新の技術を学べる機会を提供し、次世代の教育分野での競争力を強化しようとしています。
この戦略は他企業にも広がりつつあり、医療分野のセムラーサイエンティフィックや日本のメタプラネットなど、ビットコインを財務戦略に加える企業が増加。デジタル資産の導入が進む中で、ビットコインが持つ価値の保存力が注目され、企業の資産戦略の一環として採用される傾向が続いています。
目次
コメント